「咳がなかなか治らない」「風邪は治ったはずなのに咳だけが続く」「夜間や明け方に咳が出る」といった症状はありませんか?
長引く咳の原因のひとつとして、気管支喘息や咳喘息があります。
当院では、喘息などの診断に役立つ検査として、呼気一酸化窒素(FeNO:fractional exhaled nitric oxide)検査を行っています。
FeNO検査は、吐いた息(呼気)に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定する検査です。
気管支喘息では、気管支に「好酸球性炎症」と呼ばれる炎症が起こることがあります。この炎症が強くなると、吐く息に含まれる一酸化窒素の濃度が高くなる傾向があります。
そのためFeNOを測定することで、気道に喘息に特徴的な炎症が起きている可能性があるかを、数値として確認することができます。
FeNO検査は、特に気管支喘息や咳喘息が疑われる場合に役立ちます。
たとえば、
といった場合に検査を行うことがあります。
特に咳喘息では、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)が目立たず、咳だけが症状として現れることもあります。
検査方法は簡単です。専用の機器に向かって息を吸い込み、その後、一定の強さでゆっくりと息を吐き続けます。
吐いた息を機械が分析し、FeNOの濃度を「ppb」という単位で測定します。
採血や注射は必要なく、痛みもありません。短時間で行うことができ、その場で結果を確認できます。

FeNO値が高い場合には、気道に好酸球性炎症が存在する可能性が高くなり、気管支喘息などを考える手がかりになります。
具体的には35ppb以上は喘息の可能性が高く、22ppb未満であれば喘息の可能性は高くないと判断します。
ただし、FeNOの数値だけで喘息と診断することはできません。
アレルギー性鼻炎などでも高くなることがある一方、喘息であってもFeNOが高くならない場合があります。また、喫煙や使用している薬などによっても数値が影響を受けることがあります。
そのため、症状や診察所見、呼吸機能検査などの結果と組み合わせて総合的に判断することが大切です。
吸入ステロイドなどの治療を続けることで数値が下がっていきます。逆に治療を中断してしまったり、忘れがちになると数値は上がることがあります。血液検査のよるに数値を見ることでより治療の効果がわかりやすくなります。
咳が長く続く原因には、気管支喘息や咳喘息だけでなく、感染症、COPD、アレルギー性疾患など、さまざまな病気があります。
「風邪だと思っていたのに咳だけが治らない」
「咳が何週間も続いている」
「以前から同じような咳を繰り返している」
このような場合には、一度呼吸器内科で原因を調べることをおすすめします。
当院では、FeNO検査をはじめ、症状や診察所見、必要に応じた各種検査を組み合わせ、呼吸器内科の専門的な視点から長引く咳や喘息の診断・治療を行っています。
咳や呼吸について気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。
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